藤原仲麻呂が作った印鑑

印鑑イメージ

日本最古の印鑑といえば、小学校の社会の教科書なんかに出てきたはずの「漢委奴国王の金印」を思い浮かべるのではないでしょうか?
しかしこれは他国から贈られたものですから、日本のものではないんですよね。

じゃあ日本のもので一番古いのって、いつのどんなものなんでしょうか?
これについては、実ははっきりしたことがわからないんですね。
日本で一番最初にできた印鑑がどんな素材で、形で、誰が使っていたのか、それはわかっていないんです。

ただ、現存する最古のものというのはあって、それは大連之印(大連の印)だと言われています。
大連はおおむらじと読み、天皇の補佐として執政を行う役職の名前です。
つまり個人の私印ではなくて、公文書に押す官印の一種ということです。
大連は各天皇に専属でつくものだったので、天皇が変わるごとに大連も別の人が任されるようになっていました。
件の大連之印は、いつの天皇についた大連のものだったのかというのが重要なわけですが、これもはっきりしたことはわからないのだそうです。
残されている書物の記述から、垂仁天皇の時代から皇極天皇が即位するまでの間のいつかというところまでは見当がついているらしいのですが、その間には400年以上の開きがあるので、特定することは難しいでしょう。

ちなみに我が国最古の私印を使ったのは藤原仲麻呂という人で、こちらは758年頃から使い始めたということがはっきりわかっているようです。
個人的な印鑑は持つことも使うことも禁じられていた世の中に、この人が当時どれほど強い権力を持っていたかを伺い知ることができますね。

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